中夜祭2016ブログ

中夜祭は早稲田祭1日目の最後を飾る企画です。

「当日」

 祭が近づいている。

フリーペーパーの他にも、我々に祭の訪れを教えてくれるものがある。

例えば、プレイベントがそうだ。

 

中夜祭実行委員会は、早稲田祭2016運営スタッフ(@wasedasai)にプレイベントついて尋ねた。

  

運スタについて

取材を受けてくれたのは、企画局プレイベントチーム・チーフの森本夏雛さん(以下、夏雛ちゃん) 。

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Q. なぜ運スタに?

夏雛ちゃんもともと中学高校で吹奏楽部に入っていたんですね。それで文化祭では発表する側でいつも出ていて。実行委員会もずっと気になっていたけど吹奏楽部をしていたらできなかったので、大学に入ったら実行委員をやりたいなと思ってました」

 

運スタは8つの「局」に分かれており、さらに各局が「チーム」に分かれて活動している。彼女が所属する企画局は運スタ主導の本部企画を行っており、プレイベントチームはそのうちCountdown Eventと前夜祭という2企画を担当している。

 

Q. どうして企画局のプレイベントチームを選んだ?

夏雛ちゃん「局はあまりちゃんと決めてなくて『企画を作るのが面白そうだな』くらいの気持ちで入って。チームも本当に新歓のレクで同じ班で仲良くなった先輩がいたから入ったくらいで。正直、あんまり考えないで入りました(笑)」

 

そんな彼女も今ではチームの責任者であるチーフを務めている。

 

Q. チーフになったきっかけは?

夏雛ちゃん「私は去年Countdown Event(以下、CE)の1日目を担当していて、でも雨が降っちゃったんです。出演団体さんともたくさん話し合いをして、すごいたくさん考えてくださっていたので、企画を中止にするのは個人的にも悲しくて、団体さんのことを考えるともっと悲しくて…

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 結局開催はできましたが、雨天対策のことをあまり考えていなかったのは事実です。それまでは全然考えてなかったんですけど、これをきっかけに意識するようになりました。」

 

CE担当を経て課題を発見し、それを解決したいという強い想いでチーフになった夏雛ちゃん。しかし、責任者という立場は決して楽しいことばかりではない。

 

夏雛ちゃん「運スタの全体の総会で『あと20日くらいあるから』とか言ってても、実際自分たちはその半分くらいしかないと焦り方が周りと違って。でも他の人たちはその分手伝ってくれたりします。逆に言えば私たちが企画が終わったあと=早稲田祭当日が『みんなにとっての当日』じゃないですか。私自身も、他のチームのみんながどれだけ頑張ってきたか知ってるし他企画の警備に入るので、自分がずっと考えてきた企画ではないけど当事者意識はあります。なので、あんまりそんなに意識の差はないと思います」

 

彼女にとっての当日とみんなにとっての当日。

その両者に正面から向き合う彼女には誇りが溢れている。

 

そんな彼女が担当するプレイベントはどのようなものなのか。

プレイベントの役割

夏雛ちゃん「プレイベントの役割って『当日に繋げる』というか、早稲田祭前の雰囲気を作り上げる土台作り。なので、そこで完結しちゃいけない。さらにCEと前夜祭でも役割がちょっと違います」

①CE

夏雛ちゃん「CEだと早稲田祭に興味なかった人を関心0から10だったり20だったりにしていくんです。構内で授業期間中にやってるので誰でも見ることができて、それこそ早稲田祭に全然興味なかった人とか、そういう人でも見れるから、早稲田祭に興味を持つことが出来る唯一の企画です」

②前夜祭

夏雛ちゃん「でも前夜祭は前夜祭で違って。前夜祭だったらもうすでにめちゃめちゃあがってる関心80を100に押し上げるみたいな感じで、大隈講堂の中で行われているっていうのもあって、なんというか『明日が楽しみだ!』みたいな人が集まってる感じ。企画ごとにそういうことを考えます」

 

プレイベントはそれぞれの役割を果たすために、特定の時間と場所を活かして作られている。

 

 プレイベントの「挑戦」

今年、プレイベントの「挑戦」は3つ。

①共通:コラボ増加

夏雛ちゃん「共通しているのはコラボです。今まではソロをたくさん取り入れてやっていたんですけど、今年は応募団体数がかなり多くて枠が飽和してしまって。私たちとしてもなるべく出ていただきたいし、志望理由を見て団体の熱い想いを知っているので…。団体数を減らしてソロをやるか、たくさん取ってコラボをするかすごい迷ったんですけど、今年はコラボを多めにして団体さんをたくさん取るという選択をしました」

 

しかしコラボのために団体間でスケジュール合わせたり、新しく振りを作ったりすることは大変なようだ。

 

夏雛ちゃん「実際問題コラボが楽しいという団体さんがいる一方で、やっぱり大変です。だから一番納得する形になるかどうかはあれなんですけど、団体さんの良いところを出せるコラボだったり全体の構成だったり、私たちができることを考えています。今年コラボが多いっていうのもあって、ストーリー性のあるものにしていて。もともと本部企画ってテーマが感じられる企画なので、CEも前夜祭も『挑戦』が題材です。だから、ただコラボをするんじゃなくて一つのストーリーのある企画にしています。あと、コラボができることですごいいいことも色々あると思って。例えば今までコラボをしたことのなかった団体さんに私たちがコラボを提案することで、新しい可能性を見つけて次の公演に活かせるとか、そういうきっかけになるんじゃないかなと思っています

 

②CE:文キャン開催

夏雛ちゃん「文キャンでは2年前からずっとやりたいって言ってて、少しずつ進歩はずっとしてたんです。でも今年になってから『文キャンでやるのが本当にいいのか?』って話になって。だから『どうすればいいのかな~』ってずっと考えてて、でも結局早稲田祭は本キャンと文キャンでやるし、本キャンばっかり栄えてるのも事実だと思うから、文キャンをもっと盛り上げようって。そのあとは交渉交渉…。結果、文キャンでも実施できることになりました。でも実際は妥協する部分もあって。例えば日にちで言うと『文キャンで3日間やりたいです』って申請出したんですけど、ダメで1日短くなったとか。あと、音量を『ここまでは出してはいけません』と決まっていたりとか。でも、自分たちの絶対譲れない部分は妥協せず進めていった感じです」

 

③前夜祭:時間延長

夏雛ちゃん「前夜祭は時間を延ばしたんですよ。もともと60分だったんですけど90分にして。90分の企画を作るって結構難しくて。しかもストーリー性のあるものなので、その中で世界観がずれてしまったら駄目だし、世界観が変わらない様に90分間つくるのは大変で。例年よりも企画に関する話し合いを多くしました。放研さんとも今年はたくさん話して作ってきたので」

 

コラボ増加、文キャン開催、時間延長。それが正解か分からない。

ただ、彼女は自らの選択を正解にするために挑戦し続けている。

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夏雛ちゃん「プレイベントは早稲田祭当日じゃないけどんな人にも影響を与えられる企画。だから私たちも早稲田祭当日に繋がるいい雰囲気づくりのできる企画を作ってきたので、楽しみにしててください」 

いつの日か「中夜祭」も本部企画になるのかもしれない。 

最後に

遠足の前日にワクワクして眠ることのできないような気持ち。

そんな誰しも小さな頃から持っている気持ち。

 

それが、彼女が大切にしていることだ。

 

彼女の「当日」は明日から始まる。

今もきっとどこかでワクワクした気持ちを抑えきれずにいるはずだ。

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